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為替と家計のかかわり

家計に大きな影響を持つ為替相場。
為替相場とはなんでしょうか。
その値動きは家計にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
見てみましょう。

■この記事で学べること



■為替相場とはなにか、どう決まるのか

為替相場とは、外国為替市場において異なる通貨が交換(売買)される際の交換比率のことです。
たとえば円に対してドルの需要が増えて(=買いが入る)価値が上がった場合、円安ドル高となります。
また円に対して元の需要が減り(=売りが入る)価値が下がった場合、円高元安となります。
ただ実際は2国間の通貨によって相場が決まるわけではなく、為替市場の総需要により決まるため、上に挙げたような単純なものではないことも覚えておきましょう。


■円に対する外貨の値動きの影響

①円安

輸入品の価格上昇と輸出品の利益上昇につながります。
輸入面で見るなら、1ドル100円のとき米国で10ドルのものを輸入すると1000円ですが、1ドル120円になると10ドルで1200円となります。
この場合、販売価格を上げない限り利益を確保するのは難しくなるでしょう。
輸出面で見るなら、1ドル100円のときに10ドルで商品を売った場合、日本円換算で1000円になりますが、1ドル120円のときに売った場合1200円となります。
輸出品でより収益を上げやすくなるのが円安時、ということができます。


②円高

輸入品の価格下落と輸出品の利益減少につながります。
輸入面で見るなら、1ドル100円のとき米国で10ドルのものを輸入すると1000円ですが、1ドル80円になると10ドルのものは800円となります。
この場合、輸入品での利益を上げやすくなるでしょう。
輸出面で見るなら、1ドル100円のときに10ドルで商品を売った場合、日本円換算で1000円になりますが、1ドル80円のときに売った場合800円となります。
この場合、輸出先で販売価格を上げない限り利益を確保するのは難しくなるでしょう。


■家計とどんな関係にあるか

為替相場は家計に大きな影響を及ぼします。
特に収入面と生活費に大きな影響があるでしょう。
円安の場合、たとえそれが国内生産品であっても原料は輸入品、ということが非常に多いため、モノの値段は総じて上昇します。
しかし国内での価格上昇分は海外に流れてしまうため、国内企業の利益や収入の上昇にはつながりづらいと言えます。
国内の消費者は同じ物を手に入れるためにより多く支払う必要が生じるものの賃金は上昇しないため、家計は厳しさを増すでしょう。
逆に輸出依存の会社の場合は利益が発生しやすくなるため増益となり、従業員の収入も上昇しやすい環境になるでしょう。


■為替相場の変動に対してどう反応すべきか

収入面で言うなら、家計の収入源が輸入がメインの会社なのか輸出がメインの会社なのかによって変わってくるでしょう。
会社の利益は従業員の収入上昇につながりやすく、先に述べたとおり為替環境によって会社の利益は大きく変わるからです。
しかし家計支出の面で言えば、円安は物価上昇とイコールであると考えて差し支えないでしょう。
食品や消費財など、さまざまな価格の上昇に備える必要があります。
家計の無駄を見直し、インフレやスタグフレーションの影響を最小限に抑えられるようにしましょう。


■まとめ

為替相場が家計の収入面・支出面双方に大きな影響を及ぼすことが分かりました。
ニュースでそれらの情報を目にした際、家計に影響がある情報としてとらえ、今後の物価がどんな動きになるかも合わせて考えるようにしましょう。
それらの予想をもとに家計をコントロールすることで、一歩先を見据えた堅実な家計運営を行うことができるでしょう。


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