たまに金投資て聞くじゃない?
あれってどうなのかしら…
”有事の金”とよく言われるよね。
比較的価格が安定した資産だけど、メリットもデメリットもある。
やっぱりそうなのね…
じゃあ今日は、金投資のメリットとデメリット、金投資の種類についてみてみよう!
はい!お願いします!
金投資にはどんな特徴があるの?
金には存在そのものに価値がある「実物資産」と呼ばれており、通貨や株式、債券など国や企業の信用をベースに取引される「ペーパー資産」と大きく異なっています。
ペーパー資産は経済動向により価値がなくなる可能性があるのに対し、実物資産が無価値になることはありません。
さらに金はほかの貴金属に比べて希少性が高いことも投資価値を生む要因となっています。
ペーパー資産の価値が下落した際に価値を維持しやすいことから、リスクヘッジとしての投資価値が高い商品と言えるでしょう。
金を資産運用に組み入れるメリット
家計の資産運用に金を入れるメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 金そのものに価値がある
- 世界共通の価値がある
- インフレに強い
それぞれ詳しく見てみましょう。
金そのものに価値がある
金に投資するメリットとして、株式や債券と違い実在する資産で、存在そのものが価値になる点が挙げられます。
株式や債券は、発行している企業や自治体、国など発行体の信用に依存しており、発行体が債務不履行をすると価値がなくなってしまいます。しかし金は発行体に依存せず、実物そのものに価値があります。
また紙幣の登場までは通貨として利用され、1971年まではドルが金本位制を採用するなど、通貨の価値を保証する役目を果たしてきた過去もあります。それに加えて希少性もあり、安全資産とみなされているため、災害時や戦争、世界情勢の混乱時などの際に投資家の資金退避先となり、非常時に価格が上昇する傾向にあります。
金は有事に強い資産といえるでしょう。
世界共通の価値がある
金は世界共通の価値があるため、国家に依存する通貨と違い、基本的にどの国でも売買が可能です。
また、基準となる価格から為替をベースにその国の通貨での価格が決まるため、通貨の信用が低くなり価値が下がっても、金の価値は下がりません。仮に金が1オンス(31.1035g)2000ドルだった場合、為替レートが1ドル100円のときには20万円となります。しかし通貨の価値が下落し、1ドル150円になると30万円になります。
通貨リスクに対する資産防衛手段としても投資価値があるといえるでしょう。
インフレに強い
インフレによりモノの値段が上昇すると、現金で保有しているお金はモノに対して目減りします。
しかし金は現物資産であるため、モノの価格に近い値動きをします。そのため、インフレによる資産の実質減少の影響を最小限に抑えることができます。
インフレ対策としても、金投資は有効といえるでしょう。
金を資産運用に組み入れるデメリット
金を資産運用に組み入れるデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 利子や配当がない
- 紛失や盗難のリスクがある
- 手数料がかかる
それぞれ詳しく見てみましょう。
利子や配当がない
金投資のデメリットとして、利子や配当がない点が挙げられます。
株式や投資信託であれば配当、不動産投資であれば家賃収入というインカムゲインがあります。
投資の収益として一般的に「インカムゲイン(保有期間中収益)」と「キャピタルゲイン(売却益)」があるものですが、金は利子や配当などがないため、保有しているだけでは利益を得ることができません。
保有しているだけでは資産が増えない点は、金投資のデメリットといえるでしょう。
紛失や盗難のリスクがある
金投資のデメリットとして、紛失や盗難のリスクが挙げられます。
金は体積に対する価値が非常に高い資産です。現物を購入し自宅で保管する場合、盗難対策として金庫に保管することが必要になるでしょう。
それが難しい場合、業者に保管を依頼することも可能です。業者に保管を依頼する場合、預入料や保管料、引出料などがかかることがあります。
その点も踏まえてどう管理するかを決めましょう。
手数料がかかる
金の売買には多くの場合、手数料がかかります。
金の現物を購入する場合、500g未満の場合手数料がかかります。
純金積立の場合には、月々の積立金額に対し積立手数料がかかります。口座維持手数料や年会費がかかる場合もあります。
それら諸費用も考慮し、どの投資方法にするかを決めましょう。
家計で投資をする際の金の位置
インフレへの備えとして、一部資産を金投資に充てるのは賢明と言えます。
現物や純金積立、金価格連動型投信などが有効な選択肢となるでしょう。
しかし価格が安定しており、インカムゲインも得られないため資産増にはつながりづらいのも事実です。
あくまで安定資産としての位置づけを守り、比重を高めすぎないように注意しましょう。
金の購入方法
- 金貨・金地金
- 純金積立
- 投資信託
- 金ETF(金価格連動型上場投資信託)
- 金先物・CFD(差金決済取引)
種類別の取扱機関
取扱機関は商品形態によって大きく変わります。
商品ごとの主な取扱機関は以下の通りです。
商品 | 取扱機関 |
---|---|
金現物 | 宝飾店、地金商、金属メーカーなど |
純金積立 | 地金商、金属メーカー、証券会社、商品先物業者など |
金ETF | 証券会社 |
金先物・CFD | 証券会社、商品先物業者 |
家計で投資をする際の選び方
まとまった資産がない場合は純金積立でこつこつと増やすのが良いでしょう。
また金を証券化したETFの購入もおすすめです。
まとまった資産があり、自宅に金庫など保管スペースがある場合は金の現物を購入できるでしょう。
さまざまな手数料を最も安くあげることができます。
まとめ
金投資はインフレリスクへの備えとして有用である反面、資産を増加させるには不向きであることが分かりました。
金投資は人気があり、さまざまな手段で投資を行うことができます。
自分に合った金投資を選ぶことで、さまざまなリスクに備えていきましょう。
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